非常灯の交換方法、取り外し方

非常灯

いざという時に大切な非常灯は、建築基準法によって設置基準が定められています。停電時でもバッテリーで点灯する必要があるため、定期的な点検などが欠かせません。しかし、業者にお願いすると費用がかさむため、自分で交換したいと考える方も多いことでしょう。今回は、一般的な交換方法について説明したいと思います。

非常灯の取り外し方



非常灯の取り外し方は種類・形状によっても異なりますが、おおよその手順は同じです。工具が必要になるタイプの場合は、それらを用意しておきましょう。

まずは電池が切れているかどうかを確認します。ステータスを示すランプで確認する方法の他、テストスイッチと呼ばれる、手動で点灯させるためのスイッチ(紐)をひいてみれば、点灯するかどうか確認できるでしょう。

電池が切れていることが確認できたら、一般的な蛍光灯や白熱球と同じようにして、差し込んであるランプを外してください。電球を外すことで、「天井部分に埋まっている状態になっている傘を引っ張り出す」あるいは「天井に接着してある状態になっている本体を取り外す」といったことが可能になります。

非常灯の交換方法、取り外し方



電球やバッテリーとは違い、非常灯は交換するまでに5年〜10年程度かかると言われているため、あまり頻繁な交換は必要ありません。ただ、屋外や常に水がかかるような環境にあると、傷みや腐食などの進行が早いので注意しましょう。

交換時は通常、同型・同シリーズのものを用意する必要があります。型が違うと天井にしっかりとはまらない・電気トラブルなどの問題が起きる恐れがあるからです。また、自分で非常灯本体を交換する場合、気を付けたいのは非常灯が「引掛シーリングになっていないタイプ」の場合、電気工事士でないと作業ができないということです。いわゆる「配線などに触れず、差し込んで回すだけで取り付け可能」という製品でなければ、必ず電気店などに対応を依頼しましょう。

非常灯のバッテリー交換



非常灯の傘や本体を取り外すと、おおよその場合、その下(天井側)にバッテリーが装着されていることでしょう。左右に回すかスライドさせると取り外せるタイプになっていることが多いので、回路に衝撃がいかないように丁寧に外します。それから、その非常灯に適している型番のバッテリーを別途用意しておき、新しいものと交換しましょう。

バッテリー交換が完了してから元に戻す時は、バッテリー装着、本体・傘の装着、ランプの装着、といった具合に外す時と逆順で作業をしましょう。最後に、点灯テストを行って問題なく点灯することを確認できれば作業は完了です。なお、建物の規模に応じて、「非常灯が点灯し続けられる時間」というものが定められていますので、しばらく付けっぱなしにして確認することが大切です。

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