電気工事士とは?

電気工事

普段住んでいる家で、「ここにもう1つコンセントがあれば便利なんだけどなあ」なんて思った経験ありませんか?コンセントは簡単な工事ですぐに増やすことができます。しかし、電気工事士の資格を持っていない人が工事を行なうと、無資格工事として立派な法律違反を犯してしまうことになるので要注意です。

電気工事士とは 

気工事士は国家資格の一種で、電気を利用する器具や設備の取り付け工事や保守業務・修理などを行なう人のことをいいます。電気工事士については、昭和35年に制定された電気工事法に詳しく規定されています。この法律は、電気工事の欠陥から起こる災害を防止するために定められたものですが、工事を実際に行なう電気工事士になるための条件やその役割についても規定しています。

電気工事士免許を取得した人は、電気工事会社や建設会社の社員として勤務するのが一般的ですが、独立して自分の会社を立ち上げる人もいます。最近では、「家のコンセントを増設したい」「照明器具を自分で交換したい」と言ったDIYが目的で、電気工事士の資格を習得する人も増えています。

資格の種類

電気工事士資格には、第一種電気工事士資格と第二種電気工事士資格とがあります。簡単に言うと、第一種電気工事士は工場やビルなど大きな電力が必要な電気設備、第二種電気工事士は一般家庭で使用するような小さな電気設備の工事をそれぞれ担当すると考えるとよいでしょう。

資格を取りやすいのは第二種電気工事士の方です。6月と10月の年2回行われる試験に合格すれば、都道府県知事から免状が交付されます。一方、第一種電気工事士になるには、試験に合格するだけでなく、5年間の実務経験が必要になっています。実務経験とは、第二種電気工事士免許を取得してから、実際に電気工事士として勤務している期間のことを指します。この期間が原則として5年以上ないと、試験に合格しても第一種電気工事士の免状は交付されません。

電気工事士になるためには

上述したように、第一種電気工事士になるには実務経験が必要なことから、最初に第二種電気工事士免許を取得するのが一般的です。第二種電気工事士試験は、筆記試験と技能試験の二つの試験があり、最初に行われる筆記試験に合格すると、後日行われる技能試験に進む仕組みになっています。筆記試験はマークシート方式で行われ、最近の合格率は5割から6割といったところです。実技試験では与えられた配線図をもとにして実際に簡単な電気器具の工作を行ないます。技能試験を受けるためには圧着ペンチなどの工具を持参することになります。

試験に合格するためには、専門学校や資格学校などで電気工事士受験のための講座を受講するか、書店で受験用のテキストを購入して独学するかのどちらかになります。早期合格を目指すなら、電気工事士講座を受講するとよいでしょう

▸ この記事の続きを読む

電気工事に必要な道具をとは?

電気工事

電気工事士には、工事に備え用意しなければならない道具があります。また電気工事には事故の危険も伴うため、安全装備が欠かせません。工事に対するプロの姿勢は、身につけている道具や装備かもうかがい知ることができます。

基本は腰道具



電気工事士は効率よく作業を行うため、腰回りに必要な道具一式を身につけています。それぞれの電気工事士や工事内容によって、腰道具にどのような種類を選ぶのか違いがあります。電気工事作業の基本的な道具であるのがドライバーです。感電を防止するため、絶縁ドライバーがよく用いられます。またニッパーやペンチ、さらにナイフも、腰道具に欠かせません。配線の加工作業などには、これらの道具が役立ちます。加えて長さを測るためのメジャーは、電気工事の作業中に頻繁に用います。その他にも、腰道具の一つとして用いられる事が多い道具には、ポケットレベルがあります。ポケットレベルは、正確に水平や垂直の状態を測ることができる道具です。

便利な電動工具



短時間で電気工事を済ませるには、作業効率を高められる電動工具が欠かせません。工事で多く用いられるのが電動ドリルです。電動ドリルは、下穴などを開ける際に重宝します。またネジを素早く締められる電動ドライバーも、活躍の場面が多いです。作業現場では電源が確保できるとは限らないため、充電式のドライバーも用意が必要です。その他、部材の長さの調整や壁の開口作業には、パワーカッターが役立ちます。人力だけでカットするよりも短時間で作業が済み、また切り口が綺麗です。電気工事では、鉄パイプの切断やあるいは研磨作業に用いる電動サンダーも。用意があると便利です。これらの電動工具以外にも、工事内容によって特殊な電動工具を持参する場合もあります。

安全靴も忘れずに



電気工事の重要な課題の一つは、事故の防止です。特に電気工事で気をつけなければならないのは感電事故です。たとえ家庭用電源であっても、接触すれば無事では済みません。そのため電気工事中には、通電状態をチェックするなど感電予防の対策を入念に行います。また安全靴の用意も、電気工事では大切です。工事作業中には、うっかり足元に重量物を落としてしまったり、あるいは釘などを踏む可能性があります。その際に、安全靴が作業員の足を守ってくれます。安全靴には、事故を防ぐために鉄芯などが埋め込まれています。通常の靴よりも重く、慣れないうちは違和感はあります。それでも安全靴には、電気工事作業中の足の怪我を防ぐ安心感があります。

▸ この記事の続きを読む

電気工事する際に資格は必要か?

電気工事

私たちの生活は電気と不可分に語ることができません。その環境を整えるために必要なのが、電気工事です。電気工事と言っても、山間部にある鉄塔の電線を交換するような大工事から、屋内の電気配線を変える程度の簡単なものまであります。では、そうした電気工事をする際に資格は必要なのでしょうか?

電気工事には資格が必要



一般的に電気工事とは電気工作物を安全に使用するために取り計らう作業のことを指します。電球のように、専門知識が無い人でも簡単に取替えることができるように作成された電気工作物の取り扱いについては資格は必要ありませんが、電気工事やその後の電気工作物の使用に当たって危険性が認められる場合の作業には、公的に認められた資格が必要になります。

もし資格を有していない人が電気工事を行い、それによって何らかの問題が生じた場合には懲役または罰金を負うことが定められているため、例えばコンセントの交換や照明の取り付けなど、一見して自分の手で簡単に行えそうなものであろうとも、専門業者に電気工事をお願いしなければならないのです。

電気工事士は国家資格



電気工事をするための資格が『電気工事士』というものです。この電気工事士の資格には、扱う電気工作物の規模や状態に応じて様々な区分があります。

詳細な資格の区分としては、電線路を除く600v以下の自家用電気工作物を工事できる『認定電気工事従事者』、ネオン設備や非常用予備発電装置の工事を専門的に行うことができる『特殊電気工事資格者』といった特別なものがあります。一方で、600v以下の電力を受電する一般家屋や小規模商店の一般電気工作物を扱う『第2種電気工事士』、さらにこの第2種電気工事士が扱う一般電気工作物に加えて、中小工場や商店などの500kw未満の自家用電気工作物も扱うことができる『第1種電気工事士』といった資格が一般的です。

これらの資格は都道府県知事から与えられますが、法令によって規定される国家資格に該当します。

まとめ



日進月歩で進化する電気工作物に対し、それをより利便性が高い環境で扱おうと考えるのは、人として自然な思考です。しかし、電気により感電や火傷を負う可能性がある一方で、ずさんな工事を行えば火災を起こしてしまう危険性もあります。どんなに簡単に見える電気工事であろうとも一定の危険が存在することを認識しなければなりませんし、そうしたものを扱うに当たっては専門知識に基づいた資格を有するプロに任せるのが最も安全で確実です。

電気工事には国家で定められた資格が存在することを十分承知しておき、電気工作物を扱う上で何らかの不便が生じた場合には手軽に専門業者に作業を要請できるような素地を作っておくことが重要だと言えるでしょう。

▸ この記事の続きを読む

1

電気・照明・電気設備工事 早わかりジャーナルとは?

本サイトは、マンション・戸建て・オフィス・テナント・工場での電気工事や電気設備工事、また一般照明、特殊照明、LED照明等にまつわる、知っておくべき知識や常識、知っておくと得する知識や情報を集めています。電気や、電気工事、照明にまつわる多くの方の不安解消、さらに快適な暮らしを実現するために、ぜひご活用ください。

PAGE TOP