スイッチの交換やコンセントの増設は自分でできるか

電気設備

いつも使っている部屋のコンセントの数が足りないから増設したい、あるいはスイッチを交換したいと考えることは珍しくありません。昨今はDIYなども流行しており、「電気工事も自分でできないかな?」と考える方もいるでしょう。しかし、本当にそういった作業を自分でやってしまって問題はないのでしょうか?

知識と道具があれば工事は可能



まず、自宅内などのコンセント増設といった電気工事は、比較的簡単な作業と言われています。壁の裏を這わせてある電気配線の位置や、配電の状況などを把握できていること、更に増設するコンセントに電気を流すためのケーブル接続方法などの知識があれば、十分に対応できるためです。

更に、増設・交換に必要な道具類も安価に入手することができます。コンセントカバーや固定用金具、専用のVVFケーブルなどもホームセンターやインターネット通販で一般的に販売していますので、誰でも購入可能です。

なお、水平器や電動度ドリルなどがないと仕上がりに問題が出やすいので、DIY経験がないという方は、そちらの作業道具も揃える必要があるでしょう。

電気工事士の資格が必要



しかし作業自体が簡単であっても、「誰でも作業ができる」ということにはなりません。なぜならば、いかなる電気工事においても、電気工事士の資格が必須であると定められているからです。

最低限、作業をするために求められる資格は「第二種電気工事士」です。電気に関する基礎知識の他、施工方法、配線図の見方、電気工事にまつわる法律などについての筆記試験と、電線の接続を始めとする各種技能試験の二つを受け、合格しなければ習得できない資格です。

また、仮に資格が持っていて作業をしたとしても、作業後は電力会社への申請なども必要となります。また、後々になって火災などの重大な問題を引き起こす可能性もあるので、漏電などの不具合がないか第三者のチェックも欠かせないので注意しましょう。

資格がない場合はプロに依頼しよう



少なくとも、資格を持っていない人はプロである専門業者へ依頼しましょう。いくら技術に自信があったとしても法律違反ですし、見た目にはわからない漏電などの危険性が潜んでいる可能性があります。スイッチの交換一つをとっても、配線の一部がむき出しになったままでは、ほこりなどと接触することによって発火する恐れがある危険な作業です。また、古いものだと想定していなかった問題が発覚することも考えられます。

また、増設したコンセントの使用電力量によっては電線の回路そのものを増やす、分電盤から新たに配線を引き直す必要があるかもしれません。こういった設計や、電力会社への申請などは複雑なため、作業全体を引き受けてくれるプロに依頼する方が安心ですし、手間もかかりません。

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